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SWELLの開発・保守の継続性に不安があります!他のテーマの場合は?

SWELLのフォーラムに興味深い投稿があったのでメモっておきます。

ソフトウェアは、会社として複数人で開発・保守しないと、開発・保守の継続性に不安が残ります。
SWELLの開発・保守の継続性の体制はどのようになっているのでしょうか。

SWELLの開発・保守の継続性の体制 < ご要望

ごもっともなご意見だと思います。

フォーラムではSWELL作者の回答が付いており、

SWELLはもともと完全個人開発からスタートしており、最近では数名にプログラム開発やドキュメント整備などを手伝ってもらっていますが、今でも基本的には僕一人が舵を取って開発を進めています。

WordPressテーマくらいの規模感だと人が多くなりすぎても開発速度が遅れるだけだと思っているので、あまり大人数での保守管理をしていく予定はございません。

どうしても不安であれば、開発体制に不安のない別のテーマをご利用下さい。

SWELLの開発・保守の継続性の体制 < ご要望

ひとことで言えば、開発体制に不安のない体制にするつもりはないから、そこ気になるなら無理に使わないでいいですよ、という元も子もない回答になっています。

私も利用者の1人であるので、購入者に対する販売者のこの回答内容には不安を隠せませんでした。

この記事を書いた人

Wordpressのカスタマイズ歴10年のプロです。無料から有料までWordpressテーマの使用経験は豊富で、テーマのカスタマイズに関する知見も深い。Webサイト制作からカスタマイズまで仕事を請け負った実績は多数あり。

目次

SWELLの開発継続性について利用規約では?

そこで、SWELLの利用規約の免責を参照してみます。

テーマの改版をいつまで行うかという内容については、

WordPress本体のバージョンUPに伴うWordPressテーマの改修版リリースについては、当方の判断により実施しないことがあります。

とあります。

つまり、購入者は

SWELL開発者がテーマ改版をしないという判断を突然するリスクを許容することに同意している

ことになりそうです。

おそらく、開発中止のことを指して書かれた内容ではないと思いますが、そういう解釈も出来てしまいますので、購入者にとっては不安になると思います。

免責

  1. 当方は、本テーマが利用者のみなさまに役立つよう最大限の努力を行いますが、利用者の特定の目的に適合すること、期待する機能、商品的価値、正確性、有用性を有すること、及び不具合が生じないことについて、一切の保証を行いません。不具合発見された場合には、できる限り本テーマの修正に努めますが、全ての修正をお約束するものではございません。
  2. WordPressテーマの利用に必要なブラウザ等のソフトウェアに依存する表示の違いやエラー・不具合等、ソフトウェアのバージョン変更等により発生したエラーや損害等については、理由を問わず当方は一切の責任を負わないものとします。また、WordPress本体のバージョンアップによる仕様変更で、WordPressテーマの機能が対応できない場合があります。
  3. WordPressテーマは、WordPressの機能拡張用プラグインの追加による利用において、エラー等の不具合が生じないことについて、一切の保証を行いません。
  4. 利用者が本テーマを利用して自発的にネット上に開示した情報により、第三者との間における紛争や誹謗中傷、取引等について、当方は一切の責任を負いません。
  5. WordPress本体のバージョンUPに伴うWordPressテーマの改修版リリースについては、当方の判断により実施しないことがあります。
  6. 本テーマの使用によって生じる成果物について、当方は一切の保証を行いません。また、本テーマの利用により発生したいかなる損害に関して、当方は一切の責任を負いません。
https://swell-theme.com/terms/

SWELLの販売料金とは何に対する対価なのか?

SWELLの販売ページを見ても、購入代金は書かれていますが、何に対して対価を支払っているのかよくわかりません。

一応、商品名は『WordPressテーマ SWELL』となっています。

購入するとテーマのダウンロードリンクが書かれたメールが届きます。

以前はライセンス認証が不要でアップデートできましたから、GPL100%テーマの場合、テーマファイルは他の誰かから入手してもいいので、テーマを入手する対価と考えるとおかしな感じがしていました。

商品名WordPressテーマ SWELL
販売価格¥17,600(税込)
(※ お支払いは一度限りです。月額や年額ではありません。)
販売元株式会社LOOS
動作必須環境PHP 7.3 以上。

WordPress 5.5 以上。 (推奨:5.6 ~)

※ 「必須」環境を満たしていない場合はエラーが発生します。推奨バージョン未満では、ブロック機能が一部使えません。
※ WordPress.comでの動作保証はいたしません。SWELLはインストール型WordPress.org向け商品です。
対応ブラウザEdge / Chrome / Firefox / Safari (各最新版)
決済方法クレジットカード ( VISA / Master / AMEX / JCB )
※ 銀行振り込みでの購入は対応できません。
ライセンスSWELLはGPL100%テーマです。
ライセンス制限はなく、複数サイトでご自由にご利用頂けます。
https://swell-theme.com/download/

有料海外テーマの場合:Themeforest

GPL100%テーマではありませんが、海外の有料Wordpressテーマではテーマ代金とサポートは別料金になっていて、テーマのアップデートは半永久的にできますが、サポートは購入後の6カ月を過ぎると有料になるのが通例です。

この場合は、テーマファイルの入手に対価を払っていることになります。

有料プラグインの場合

1年間のアップデートとサポートを受けるためのサブスクリプション料金になっていることが多いです。

1年間のファイルの入手とサポートに対価を支払っていることになります。

Snow Monkeyの場合

Snow Monkeyの場合は、テーマファイルはGithubで公開されていますので、ビルドする知識があればテーマファイルは自分で入手できますし、テーマアップデートも無料でできます。

Snow Monkeyはテーマのアップデートにライセンス認証はありません。

Snow Monkeyの購入代金は1年間のサブスクリプション料金になっていますので、サポートに対する対価になっていると思います。

ライセンス認証が必要なSWELLの場合

最近はユーザー登録してライセンス認証しないとSWELLテーマの自動アップデートができなくなりましたから、SWELL購入時の対価は、ユーザー登録してアップデートする権利に対して発生するのではないかと感じています。

そう考えると、テーマ販売の対価ではないのだから、SWELL開発者はGPL100%テーマを更新し続ける義務は無いはずです。

SWELLはGithubなどで公開されていないので実質的にはSWELL開発者しか更新できないのですが・・・

アップデートがあった時にアップデートできる権利を販売しているだけと考えると、販売者はアップデートがあったときに自動アップデートできる環境さえ提供していればよく、アップデート版を用意する義務はないように思います。

SWELL購入料金は、『ユーザー登録によりフォーラムへの書き込みができる権利』と『テーマ自動アップデートできる環境を提供してもらう権利』を入手する対価としてユーザーが支払っていると考えてよいのでしょうか?

正直、私にはよくわからないです。

他のテーマの開発・保守継続性は?

Cocoonの場合

テーマ開発の継続や保守の問題は、個人開発の場合は本人の意思とは別にいつ停止するかわからないリスクがあります。

CocoonがXserverに譲渡された件を思い出します。

前作のSimplicityに引き続き、今回も100%GPLにしたかったのは、「誰でも自由に開発を引き継げるようにしておきたいから」です。

というのも、僕も人間なのでいつ何処で何があるか分かりません。

重い病気にかかって更新が不可能になってしまうこともあるかもしません。(中略)

そんなときに、誰かが「Cocoonを継続して使いたい」と思ってくれたら、その方が開発の後を手軽に引き継げるようにはしておきたかったんです。

Cocoonをエックスサーバーに事業譲渡した理由

Cocoonは、「わいひら」様が管理・更新できないと判断したとき、どのようにテーマを運営する予定ですか?

将来のCocoonというテーマについてどのように運営していく予定ですか?

個人でやっている以上、開発者死亡により開発停止というリスクは常々あるわけですから、こうした心配をお持ちになられるのは当然かと思います。

これまで僕自身も何度かそういう場面を目撃してきましたし。

こういった「Cocoonの今後問題」の声を、何度かいただいたのもあって「Cocoonの継続性」については「どうしたらよいものか」と日々頭を悩ませていました。

Cocoonをエックスサーバーに事業譲渡した理由

BizVektorの場合

BizVektorはLightningの前身とも言えるビジネス向けGPL100%の無料テーマです。

BizVektorのソースコードはgithubで公開されています。

利用者はかなり多かったはずですが、2018年に開発停止になりました。

有料アドオンを販売していたため、開発停止後の対応については細かく説明がされています。

BizVektorを開発停止した後、後続のLightningでビジネス的に成功したためか、Vektorはスタッフがかなり増えて企業イメージもかなりクリーンになった印象があります。

JIN:Rの場合

JIN:Rが最近リリースされましたが、JINユーザーを切り捨て御免している点で、炎上?しているんでしょうか。

多くの既存ユーザーを抱え、理解を得られないまま開発停止すると、会社の社会的な評判を落とすリスクがありそうです。

TCDテーマの場合

TCDテーマは数多くのテーマを発売していますが、各テーマは発売時の機能から追加はなく、不具合対応のみです。

余程古いテーマをのぞいて、過去のテーマも継続して販売されており、保守もされております。

TCDテーマはカスタマイズ性が低く、好んで使いませんが、安心してテーマを購入できる企業だとお見受けします。

CocoonとSWELLは似た者同士?

CocoonとSWELLはとても似た境遇にあると思いました。

くしくも利用者から同じような質問が出ているのは似た境遇ゆえに開発停止のリスクを感じているからだと思います。

CocoonとSWELLの共通点

  • ワンオペである
  • 開発者死亡というリスク
  • GPL100%テーマ
  • 利用者が多い

わいひら氏は体調不良もあり開発停止のリスクについては無料テーマにも関わず真剣に対応を考えていらっしゃったようですが、一方でCocoonと業務提携をしていたSWELLの作者の回答は開発停止のリスクとその場合の対応についてはあまり考えてないような回答でした。

まとめ

一応、SWELLは、テーマファイルの配布というかたちでGPL100%でソースコードは公開されていますが、開発に使用しているコードではないので有志が開発を引き継ぐことは出来ない状態だと思います。

有料テーマとして販売している以上、開発の継続性を維持できないまま『もう開発が継続できないけどGPL100%だから、あとは誰かよろしく!』というかたちで放り投げたらテーマを購入した多くのユーザーが露頭に迷うことになります。

開発の継続性を担保せずにこのまま進める場合は、開発停止になるタイミングでCocoonの例に習ってSWELLはどこかの会社に譲渡するか売却するのが着地点になるかもしれません。

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